1.始まり
恋の始まった日なんてそうそう意識するもんじゃない。
気がついてみたらいつの間にかフォーリンラブ。
そして恋の終わりは確実にやってきて、記念日のごとくキリよく収まってしまう。
ま、自然消滅ってこともあるけど、オレに言わせりゃそんなの恋のうちには入らない。
夜明けだってどこからが夜と朝の境目なんだろう。
一日の始まりが午前0時の時報とともにやってくるなんて陳腐すぎゃしないだろうか。
いつだって始まることを願ってた。
スタートの用意はできていたのに、いつも「よ~い、ゥどん」並のダジャレで、オレは空振りをくらう。
だから、オレにとっての始まりの記念日は1995年11月1日。
井ノ原快彦がずっと生きてきて、一番の大切な始まりの日。
「デビューはその日だけど、V6としてはまだ始まったって感じじゃなかったなぁ」
うっ、坂本くんはイタイとこついてくるなぁ。
「始まりって言ってもデビュー前がオレは長いから」大御所の台詞、長野くん。
「ぷっ、イマドキそんなマジ顔で言うことかよぉ~」ひょひょひょと剛が笑う。
「自分にとっての始まり…ってそれって生まれた日じゃないの?」と誕生日重視の健らしい。
「始まりがあれば…終わりもいつかくる」おいおい、なんてこと言うんだよ、岡田はぁ。
終わりを迎えることがあるにしても、物事はハジマリから始まる。
だから今は毎日が始まりの日。
キミと出会うことのできる始まりの日。
もしかしたら、恋が始まるカモしれない日。
やっぱり始まりといえば…井ノ原さんですよねぇ。でもやっぱりV6全員を出してみた。(爆)